コドモ・ドラゴンは叫んでいた!

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ノーカントリー//ハビエル・バルデム

今年のアカデミー賞の掘り出しモノはなんといってハビエル・バルデムです!

No Country for Old Men(邦題:ノーカントリー)で、主演のような助演で賞を獲得しました。伝統的なスペインの俳優一家の出身で、受賞後のインタビューでは長い下積み生活を経ての勝利という事もあって、客席の母親を前にスペイン語で感動的なスピーチをしています!

僕は<賞>はなんといっても「アカデミー賞」が好きです。

理由は<基準が明らかである事>

日本ではなんであの映画?と疑問感のある人多いと思いますけど・・・「アメリカン・ビューティ」「チョコレート」「モンスター」なんかもそう思われがちですけど・・・・

「アメリカの国情や世相などが色濃く反映され、必ずしも芸術性や作品の完成度の高さでは選ばれない」>ウィキより

・・・とありますけど、僕はそれだけだとは思わない。

「リアリティ」

その一語に尽きる気がするんです。アメリカに行ったならああいう映画の内容がまさにリアルに迫ってきます。

「それはアメリカだけのリアリティじゃない?」って日本人言いますけど、

アメリカのリアル=その後の他国のリアルじゃあないかと?

特にノーカントリーの場合、最近の日本の殺人事件の犯人の理屈にも酷似しています。

例の印象的なコインの場面(動画に出てきます)で

バルデム演ずる殺人犯は

あたかも「コインの裏表で決めるかのような・・・いい加減な偶然で人生は決まり・・

人生にはなんの意味も無く・・・・

その中でどんな悪事ををしてでも生き抜いてみせる事のみが真実であって他は何も無いそう言いたげです・・・・・

人間には「悪」という本能ーー結局はそれのみだと殺人者は全編通して言い続けているかのようです・・・・・

狂った強者の論理にもはや勝てるモノはないのか?

それ以外はただの「老いぼれ」として捨てられるのか?

というコーエン監督の観客への挑戦を見事にバルデムはメッセンジャーとして伝えています。

しかし、この殺人者の屁理屈に似た世界観が、若者と話す時、彼らの心の裏側からしょっちゅう顔を出します。

日本もバブル崩壊の90年代に希望を失いました。

基本的に「強欲」の論理は要らなくなった他人を役立たずとして切り捨て、「自我肥大」をもたらす最悪の論理だと知らずに...............

日本人は「バブル中毒」の、真っ最中、偉そうに「狂気の時代を生き抜いてるぜ!俺達はタフガイさ!」と演じ、酔っていたのかもしれません。

そんな時代が完璧に終わり・・・・・・

韓国純粋ブームを都合よく利用するが如く・・・・大人が今更、手のひら返して、若者に綺麗事を言ったところで

表面では大人と適当に付き合いながら・・・・

「嘘つけ!お前ら負けたんだろ!心なんかねぇんだよ。人生は心じゃねぇ!テクニックなんだろ!」

若者たちが本心では笑ってる事に・・本心ではそんな綺麗事信じてない事に・・・・少し深い会話をして突っ込めば若者達の化けの皮の「裏の顔」が現れます。

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では「どうすれば・・・・・・・?」コーエン兄弟はこう言っているのだと思います。

「わからない」 と。

だからこそ・・・あの不快感極まるバルデム・キャラ対抗する「自分」を常に考え続けて感じ続けて欲しいのだと・・・そういう祈りが込められている気がしてなりません。

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ところで・・・・・・映画を見ている最中、終始バルデムの演技に笑いました!

「だって何もかもブサイクなんだもん!」

あの便利なのか不便なのか分からない武器!(まず重いだろーが!!)

足引きずって逃げるのもカッチョ悪いし、自分でブサイクな手術してるし

「お前、ただ生きのびてるだけじゃん!」てね!

あの辺りもコーエンの細かいギャグセンス感じました!


映画のラスト近くで、殺人者は折れた腕を吊る為に少年達からTシャツをもらい、金を渡す・・・最初は「いらない」と言っていた少年達もとうとう受け取り殺人鬼は金を奪い合っている彼らを後に去っていく・・・・・・

まるで悪魔の勝利のような殺人鬼の退場シーン・・・・・・・・・



でもね・・・・・本当に偶然なんですが、「深夜特急(ドキュメンタリー)という沢木耕太郎の本をこの映画を見た直後に買ってぱらぱら読んでたらこれとまったく逆の出来事が・・・・・

タイで食事をして追加注文したら、その一品の値段がやや高い値段で、怒って抗議をしたら「食事全体」の値段だと言われ、それならバカ安だったそうなんです。

筆者は失礼を詫び、ウェイターであった店の幼い息子に金を渡そうとしたら・・・・「NO」と何度も断られたそうです。

(バツの悪さを金で誤魔化したかったと筆者は文中で告白、反省していました)

しかもその子供はかなり恐い顔をして、彼自身が絶対にダメだと言い切ったそうなんです。筆者は両足をしっかり開いて堂々と立っている子供の姿に圧倒され、恥ずかしくなったと言います。

(その後、さすがに何か無いかと筆者はカバンを探り、別の場所で買った小さな人形をせめて、もらって下さいと頼むと彼はかわいい笑顔でもらってくれたとの事)

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思えば幼い頃、日本にはこのタイの子供のような精神がまだ脈々と生きていた気がします

人は「ノーカントリー」のようにも・・・このタイの子供のようにも・・・

どちらにもなれる。

だから・・・・・

絶対に屈服してはならない。

絶対に、絶対に、絶対に、絶対に。

>ウィンストン・チャーチルの言葉(これは地球の名言から引用させていただきました)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の動画はバルデムの助演男優賞受賞とその直後唄われたゴスペル、式典終了後のインタビューをお送りします。(字幕付き)

私はコーエンの問いかけに対する答えの一つがそのゴスペルで唄われた世界であるような気がしてなりません。(今日は長くなりましたm(__)m)



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アメリカン・ギャングスター

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2008-10-21に叫んでいた!

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デンゼル・ワシントン+ラッセル・クロウ、どちらもかなり好きな俳優です。

内容は最初予想してたとおり、昔、ロバート・デニーロとアル・パチーノが競演した「ヒート」ぽい展開。 いい感じです。

アメリカでは70~80年代の総括が今ドキとしてはHOTなネタらしく、この映画も60代後半~70年代が舞台でした。

ただ、切り口は「ヒート」の場合、善悪どちらも、それなりに言い分があり、ある意味では善悪の区別がはっきりしないという視点から~

善悪はキッチリ/ハッキリしており、裁く善玉側が、悪を思い切って裁けない問題を浮き彫りにする視点に「アメリカン・ギャングスター」ではシフトしている。これは今のアメリカ映画の傾向だと思います。

「トレーンニング・ディ」のデンゼルはアカデミーを射止めたけれど、あの役はデンゼルじゃなくても出来ると思っていた私でしたが、今回の悪役はデンゼルがぴったりだと感心しました。

昼の顔は出来うる限り、目立たなく・・まるで「上品で、善良、敬虔なクリスチャンのアメリカ市民」を演じながら、裏では「最悪のワル」

デンゼルはたぶん、悪の顔を基本にこの役を創っているのではなく、善の顔を基本にして役作りをしていると感じました。

つまり・・

善を徹底的に演じきる事が出来れば、自分の悪を覆い隠せると信じ込んでいる

・・・・そういうヤツ!<どっかにいますね!そこらへんに・・・・近所とかに・・・・>

対するラッセルは、仕事中毒で「自分は正義なのだ」と、どこか確信が持てずにいる・・・・・・・・・。こういう役はラッセルお得意の役回り。

で、離婚調停中の妻に裁判所で

「あんたは仕事で賄賂はもらわないけれど、仕事中毒で、家族を顧みない、

おまけにその仕事のストレスを浮気で解消している」

(そう言っている女房も浮気してるんですが・・・)

「そんな事なら賄賂をもらっても、家族想いになってくれた方がましなのよ!」

と言われてしまう

>>デンゼルの役がまさに<悪の限りをつくして家族想い>

その時、ラッセル演ずる刑事は自分が人間的に善に成りきれていない事を痛烈に悟り

「君の言う通りだ」と裁判をやめる・・。

(無論、妻の言っている事はヒステリックな暴論にしか過ぎないのですが・・自分が心から正義を信じていない心理的弱点にズドンと入っちまった)

人は正義が信じられなくなった時、しばしば無思慮な快楽に走る・・・・。

ん~~~このあたり、さすが!と胸を打たれました。

で、善に徹したラッセルは一気に悪を追い詰めていく・・・。

監督は副音声で「彼が本当に裁きたかったのは悪徳警官である意味単純なワルである犯人ではなかった」とラッセル演じる刑事が犯人の司法取引に応じた理由を語っています。

つまり「曖昧な善玉」が「凶悪」を生むのだと・・・・・・・・・・。

そして、犯人がアメリカ史上まれに見る麻薬汚染を成功させた大きな原因、それは

アメリカ最大の汚点にして最大の偽善

「ベトナム戦争」

だったというのも・・・・なんとも裏打ちになるお話!

それにしても、デンゼル・ワシントン+ラッセル・クロウ

二人とも「男前」です!

(ついでですが・・・「ノーカントリー」の曖昧な主役=ジョシュ・ブローリンが悪徳刑事役! )


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